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1年前の今日 [Alice]

1年前の今日は、アリスが「リンパ腫」と分かった日です。

1年経っても、宣告された瞬間の、頭から足の先まで一瞬で血が凍るような感覚が忘れられません。

頭の片隅で最悪なことも想定していたつもりだったけど、この日まで、大丈夫だと心配しすぎだと自分に言い聞かせていたから、パニックにならないように必死で感情を押し殺して先生の説明を聞いたことを覚えています。
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でも、この診断を受けたから「抗がん剤治療をする、絶対寛解させる」と覚悟を決めることができて、アリスの病気と必死に向き合えました。
だから、アリスは亡くなる日まで、体調の波はあったし入院したりもしたけれど、ご飯もおやつも美味しく食べられて、お散歩にも行けました。

担当してくださった先生は素晴らしい先生で、治療に対しては決断が早く、アリスにはとても優しく接してくださいました。
診察のたびにアリスをなでながら
「アリスさん、今日も頑張ったね。」
「アリスさん、また来週も会おうね。」
と声をかけてくださったし、アリスの体調が悪くなって駆け込むと、時間外やお休みの日でも病院にかけつけてくださいました。
入院中は看護師さんに
「美人さんをよろしく。」
と託してくださって、アリスは看護師さん達に「美人さん」と呼んでもらって可愛がってもらいました。
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亡くなる日、アリスは家で倒れ、病院へ連れて行く途中の車の中で息を引き取りました。
家へ帰ろうかと思ったのですが、そのまま病院へ来てもいいと言われ、帰宅途中だった先生は病院にとんぼ返りしてくださってアリスの体を綺麗にしてくださいました。
処置室の前で待っていたら、ストレッチャーに乗せたアリスをなでながら
「アリスさん、お母さんが迎えにきてくれたよ、良かったね。」
と声をかけながら、車まで付き添ってくださいました。
後日挨拶に行ったときは
「あの状態で3ヶ月頑張れたのは、ご家族の力です。アリスさんもご家族もよく頑張りましたね。」
と最後まで励ましてくださいました。そして
「ケリーさんをしっかり見てあげてください。」
とケリーのことまで気にかけてくださって、本当にいい先生に出会えて良かった、と思いました。
アリスが体調を崩してから、リンパ腫と診断されるまで約1ヶ月。
もっと早く精密検査すべきだったんじゃないか、セカンドオピニオンを躊躇わなければ良かったんじゃないか、今でも後悔することばかりです。
そして、今は、ケリーとバンシーがちょっとでも元気がなかったりお腹壊したりすると心配でたまらなくなり、側から離れることができなくなっています。
ダメだよなあ、こんなじゃ。
アリスに怒られちゃう。
支えてくれたたくさんのお友達にも。
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ケリーとバンシーは元気です!
蒸し暑くてグダグダだけどね。
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アリス、大丈夫だよ。
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